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最近では、伊勢市内だけではなく四日市、津、松坂、鳥羽、志摩、尾鷲、熊野などからも診療はもちろん、セカンドオピニオンとして動物の眼科や皮膚科を受診してくださる飼い主様が増えております。その時に今までの治療内容や使用していたお薬がわかると診療がスムースになります。
 もし可能でしたらば、それまでの治療・薬などわかるものをご持参いただくか、かかりつけの先生からご紹介いただけますよう、宜しくお願いいたします。

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  • ピンク色休診日です(臨時休診含む)
  • 午後の診療がお休です。
  • の日午前の診療がお休みです。

猫に多い病気

膀胱炎(ぼうこうえん)について

今回は気を付けたい膀胱炎についてです。

 Q  膀胱炎とはどんな病気?

 A  膀胱炎とは膀胱の粘膜がなにかしらの原因で炎症を起こしている状態を言います。

犬では、細菌感染に起因する下部尿路感染症が大部分です。が、犬種によっては尿石を作りやすい体質もあります。(ミニチュア・シュナウザー、コーギー、シーズーなど)
猫では、感染性のものもありますが、膀胱、尿道を含めた、下部尿路疾患の中で尿石(ストラバイト)などによる続発性の膀胱炎も多いです。また最近では、人間界のように「ストレス」によって無菌性の血尿を繰り返す子も多いです。これは、現代病ですね。
この膀胱炎を放って置きますと、とくにオス猫に多いのですが、尿道の中に尿石や、炎症産物が詰まってしまいおしっこが出なくなり、腎不全を起こして、最悪は死亡してしまう子もいます。

 Q  どんな症状なの?

 A  わかりやすい症状は、血尿です。尿が赤や茶色を帯びていましたら、そうです。

他の病気でもこのような症状は見られますから最低でも尿検査が必要です。
また、頻尿。何度もトイレに入ったり出たりを繰り返します。これは、室内飼いの猫ならすぐに症状に気付きます。
でも、犬では、散歩で何度もおしっこをしますから、気付くのが遅れることもあります。
また、猫でも外飼いだと、全然気付かずに気付いた時には、腎不全にまでなっていることが多いです。

 Q  治療法は?

 A  細菌性膀胱炎なら抗生剤です。ストレス性も近年増えております。

1)細菌性膀胱炎の場合には抗生剤以外にも尿検査して炎症性細胞と尿石の子供であるクリスタルが認められた時、pHが高い時には特別療法食を食べてもらいます。また、血尿がひどい時には止血剤も併用します。
ここで大事な事は、お薬は長い投薬期間が必要ということです。2~3日で症状が落ち着いても、お薬を止めずにしばらくは継続投薬してください。

2)心因性膀胱炎の場合、つまりストレスに起因する膀胱炎もあります。(近年はこちらの方が多いです)
このような場合には抗不安作用が期待されるサプリメントや炎症緩和のサプリメント、炎症緩和作用がある注射薬などによる治療のほかに、環境の安定化をお勧めしております。